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江戸っ子は植物好き
江戸っ子が愛した植物についてリクエストを頂きました。ありがとうございます。
多くの江戸の人たちは、植物をたいそう愛して愛でていました。上流階級の大名や旗本の屋敷内の広い敷地には四季を楽しむための庭を造り、どこか柱が傾いでいるような長屋であっても、戸口に花台を置き、何かしら植物を置き愛でていました。
【万年青】
深みのある緑の葉が魅力の万年青は武士を中心に人気がありました。
江戸城落成時、三河の長嶋長兵衛から「永島」「吾妻鏡」烟草葉」という3種類の万年青の鉢が贈られ、家康はそれを殊の外喜んだと伝えられています。その後の繁栄はこの万年青のお陰とも言ったとか。この事が後に引っ越し祝いに万年青を贈る風習につながりました。また、邪気を払うと言われ鬼門に置かれるようにも。
品種改良が重ねられた植物の一つです。
【釣忍】
軒下に吊るし夏の暑さをしのぐ風物です。
季節の挨拶として植木職人が出入りの武家に贈ったのが起こり、その後徐々に庶民に広まっていきました。
材料は苔、芯材(竹)、シダ植物の仲間のシノブの根茎です。
苔を芯材に巻き付け、それを囲うように、シノブの根茎を数本這わせ巻き付け、井形や、玉形などに組み上げ完成です。
隙間から成長した若々しい葉をのぞかせ、江戸の夏に涼を運びます。
風鈴付きは、見た目、音、両方から涼を得られますね。乾くと水にそのままどぼんと漬け、引き上げまた吊るします。ぽたぽたと水切り最中の釣忍もまた涼しさを与えるものでした。
菊もまた非常に愛されていた花の一つです。🍁秋🍁を参照下さいませ。
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