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白粉化粧
白粉は化粧の基本、今のファンデーションですが、江戸時代は髪を結い上げていたこともあり、首、襟足、耳、耳の裏までと広範囲になります。
襟の抜きを大きくとる遊女などは、さらに襟足を大きく塗っていました。
季節によっても塗り方が変わっています。
今回は陽気がよくなり、頬が上気しやすくなる季節、ムラにならない為の春の白粉の塗り方をご紹介します。
熱いお湯で顔を洗った後にスタートです。
①白粉は灰汁出しが欠かせません。白粉を皿に入れて、水に一晩漬けておきます。(この時の水は雪水、なければ川の水を使います)
②白粉が沈殿した上水をそっと、3度程かえます。
(あれば軽粉と葛粉を混ぜます)
③化粧水と同名の「花の露」という薬油、今でいうオイルを下地として顔に少量つけてのばします。(オイルタイプの花の露は寛永(1624-1645)の末、芝神明前で売り出されました)
④首筋と耳の裏を刷毛でこってりと丁寧に塗ります。
⑤額、鼻、口元に白粉を置き、眉刷毛で、額からのばし、鼻、口元とのばします。鼻と口辺りは濃く、頬は中くらい、目元は余った白粉で薄く塗ります。
⑥紅を少し手に取って眉尻、眉先を薄紅に塗ります。
⑦眉刷毛をお湯で濡らし扱いたもので、額、目の周り、頬をさっとはきます。
⑧鼻を避けて化粧水で濡らした手ぬぐいでそっと押さえます。ツヤがでて、まだらになるのを防ぎます。
⑨乾いたら眉刷毛で鼻と口のあたりを浮白粉で押さえます。(仕上げパウダー)
⑩耳は刷毛を使わず、手で塗り込みます。
完成です٩( ''ω'' )و
追記
https://www.youtube.com/watch?v=qidoejsUC_c
江戸時代の白粉化粧についての参考サイトです。【ポーラ文化研究所様】
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