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冬の浮世絵
「冬」で旧暦の10月から12月(新暦11月から2月)が江戸時代の冬ですと、ご紹介したのをお読み頂き、いまからが丁度冬ですね~とペコメを頂きました。
気づけば、今年も残すところ1ヶ月。月日が経つのが早くて驚くばかりです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
冬の浮世絵を選んでみました。お楽しみいただければ幸いです。
【浅草田甫酉の町詣 歌川広重】
浅草にある吉原の遊女の部屋から見た風景です。猫ちゃんの視線の先には、11月に催される酉の市で買った熊手を持って、畦道を行く多くの人が見えます。左下には客が遊女に土産に持ってきた熊手型の簪が見えています。
窓の外、猫ちゃんの上に見えるのは登頂に雪が積もった富士山です。
高く澄んだ空が、晩秋の空気感を伝えてくれています。
(現代でも晴れて空気が澄んでいると富士山の山頂が見えるそうです)
【(雪)見八景 らくがん 豊国】
雪の降る寒い日、盆に茶筒、急須、湯飲みを用意して、炬燵に入って三味線をつま弾いていると、越冬のためにやって来た雁の声が聞こえてきたようです。
【雪中椿に雀 歌川広重】
こっち見てる!(*´▽`*) 椿がしなるほどの積雪でも雀たちは元気!元気!
【四季心女遊 冬 朝桜楼国芳】
三枚絵の一枚です。今も昔も、雪が降ると犬も子供も大はしゃぎ!
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