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魔剣を壊した際に、その勢いで騎士の胸部の謎のクリスタルも破壊されたため、騎士はそのまま崩れ落ちるように倒れた。ユウマもユウマで出血性ショックで倒れた。
―地下書庫室―
「オヌシはバカか!なぜ古傷を広げて帰ってくるのじゃ!無理なら無理で連絡をよこせという約束だったはずじゃろ!」
あの後オレは謎の少女にこっ酷くお叱りの言葉を受けた。確かに今回のこれはオレが悪い。けど、結果的には解決できたし…帳消しにしてくれないかな。
「まぁ…解決してくれたことに免じ、今回は目をつぶってやるが今後このような危険な調査をする際は必ずワラワに連絡をとるのじゃぞ!」
「………深く反省します。」
「それはそうと、先ほど琥珀色の光を見たが、それは何だったのじゃ?」
「それが…自分でもよく分かんなくて。けど、武器がないオレにあんなことができたのってやっぱり奇跡かなんかですよね!」
「不可解な現象はワラワの得意分野外じゃ…その辺は自分で調べんか。」
「…とにかく、ありがとうございました!」
「いや、ワラワの方こそ。本当によくやってくれたのぅ。ゆるりと休め。」
「はい!」
―その日の夕方・食堂―
「ユウマ、ボロボロじゃん!どうしたの!」
「あぁ、えーと…例のヤツを解決しようと奮戦していたら、ご覧の様に…」
「まったく、お前というヤツはどこまでやる気なんだか…従兄弟として呆れるぞ、これは。」
「ちょ、カイン!そんな言い方はないだろ!」
ユウマはカチンと来たため、カインの頬を強く引っ張った。
「こっ、こら…私を誰だと弁えるんだ!」
「うるさい!いくら王子と言えどオレをからかっていい理由にはさせないぞ!」
「お、数年ぶりに私にケンカの申し出か、ユウマ。いいぞ、いくらでも相手になるぞ!」
「そっちだって、今までまともに勝てた試しもないっていうのにやるっていうの?」
「ちょっと二人とも、ケンカしないで!」
「「ティナは黙ってて!」」
「はぅぅ…二人して言わなくてもいいじゃん。」
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