ホンモノ

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『私は真優、ヨロシクね! 理雄は私と同い年だね~♪エヘヘッ、なんか嬉しい!』 『……近付くな。鬱陶しい』 確か、あの時の俺は一匹狼だった気がするんだ。 人を拒んで、差し出された手を払い除けるような、今思えばスゲー可愛くないヤツだったな。 それでも真優は、俺の心を開こうと努力してくれた。 こんな俺を、まるでホンモノの家族かのように扱ってくれた。 それがどれ程嬉しかった事か。 今でも鮮明に覚えてる。
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