いつか私達はこの雨を降り止ます方法を忘れてしまった

フレンズ

「ん～、このプリンおいひ～♪」

「おねーちゃん、美奈子姉と同じ事言ってる」

瓶に詰められたプリンは、口に入れた瞬間に甘味が口の中に広がって、とても美味だ。

さっきまで暑かったのに、それが吹き飛ぶよう。

うん、やっぱり美味しい。

「あーあ、私も何か美奈子姉に作ってあげたいなぁ。なんか、もらってばかりのような気がするー」

「それは私も思った。遊びに来る度に何かとおやつ持って来てくれるもんね。そのプリンも安物とか言ってたけど実際どうなんだか」

「アハハ……」

もう、言葉が出ないや。