いつか私達はこの雨を降り止ます方法を忘れてしまった

フレンズ

「止めなよ真奈ぁ～、コイツに何言っても無駄だってー」

「チッ、使えねー」

そこで見たのは、真奈が複数の生徒に宥められてる光景だった。

……そうだ、真奈は他の子と一緒になって一人を虐めてたのだ。

しかし、そんな彼女も私と視線が合うといつもの彼女に戻る。

「真奈……一体何やってるの？」

「おねーちゃーん！ 迎えに来てくれたんだぁ♪」

「何やってるの？ って聞いてるんだけど」

駆け寄って来る真奈に向かって“何やってるの？”を強調しながら言うと、彼女はグッと押し黙った。