いつか私達はこの雨を降り止ます方法を忘れてしまった

フレンズ

『マナたんは反抗期なんだよ。誰にでもあるって訳じゃないけど、ある方が良いんだって。自分の意見主張出来るしさ……君も、マナたんが自分の言いたい事を言えない子になったら嫌でしょ？』

「あ、それはヤダ」

『だから、それから辛い想いしようがどーしよーが、本人の勝手。あの子の人生なんだし……言いたい事、分かるよね？』

出た、みなっちの口癖。

みなっちはいつも、この言葉で私達の間違いを正そうとしてくれる。

みなっちは、私と同い年。

なのに、大人びて見えるのはなんでだろう。