いつか私達はこの雨を降り止ます方法を忘れてしまった

物じゃない

「どうだ、少しはお兄ちゃんの事見直したか？」

「……バカ」

私は、お兄ちゃんと言うより……その……

彼女、として側にいたいんだけど。
と言うか、いてあげても良いんだからねっ！！

「バカって失礼だな～……そうだ、今度海にでも行こうぜ！」

「えっ、海に？」

アンタ、どのくらいかかると思ってんの？
でも、暑いし行ってやっても良いか。

「嫌か？」

「そうね、別に嫌じゃないわね」

「じゃあ行こう！ 真優とみんなでさ」

「……やっぱり、バカ」

「なんでそうなるんだよ！！」

「なんでも」

やっぱり、二人でとはならないか。
理雄には真優姉がいるんだもんね。