お帰り、そして

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「良かった! じゃあ明日にでも帰ろう!」 「待ってくれ、俺のタイミングもあるんだ。家族ならそこも考えてくれないか?」 理雄の言葉にうっと何返して良いか分からなくなる。 確かにそうだ、いつでも帰れる=私達の都合で決めて良いと言う事ではない。 「まぁ、おねーちゃんのそう言うところはいつもだから」 「酷いなぁ真優は」 「心の整理がついたら、お前らの待つ家に帰るよ。その時はちゃんと“ただいま”って言わせてくれ」 私達はその言葉にパァッと顔が華やいだ。 「「勿論だよ」」
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