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「……な、何よアンタ!! 最近までずっと私達と仲良くしてきたクセに、何してるの!?」
それを見て、声を荒げる生徒達。
私は、はるみんから離れて立ちながらその子達と対峙した。
「ゴメンなさい、貴女達とは友達ではいれません」
そして、深く頭を下げて謝罪した。
これが、私のケジメだから。
「ふざけんなっ!! アンタらはただ自分達の傷の舐め合いをしてるだけだろ!! やっちまえ!」
しかし、やっぱりそれは生徒達の逆鱗に触れる訳で……私はあっという間に羽交い攻めにされた。
「誰がアンタなんかと本気で友達になるかっ!」
「まりりんっ!」
「……大丈夫だよ、はるみん。もう誰にもはるみんを傷付けさせたりしないからね」
私のその言葉を聞いたはるみんは、泣きながら何度も「ありがとう、ありがとう」と呟いてた。
攻撃されても、何されても。
私が中山万里である事は変わりない。
他の誰も、私になんかなれないんだから。
……どんな時でも、自身もって生きていこう。
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