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そして、こっちはと言うと。
「まさか、理雄がこんなにも早く退院出来る日がくるなんてねー」
私は、真優が学校の帰りに連れて帰ると言う理雄の帰宅を真奈と一緒に待っていた。
椅子に座って足をブラブラさせながらのんびりしてる。
「えー、嬉しくないの?」
「そりゃ、嬉しいけどさなんかちょっとビックリって言うか」
「何それ」
ここのところ、真奈は前よりも素直になってきた気がする。
彼女は、学校でまた気になる人が出来たらしく……今度はその恋が叶うようにと密かに願ってるんだ。
「万里姉もがんばんなよー。ユウ兄と上手くいくようにね」
「もぉっ、バカ!」
イタズラに笑う真奈に、頬を膨らませながら抗議してると、玄関のドアが開いた。
「ただいまー」
「あ、真優姉帰って来た」
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