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『オレ、なにやってんだ』
凄い罪悪感に苛まれました。
しかし、
”便利なオンナ”だったので、
悪いと感じながら何度も同じようなことを 繰り返してしまいました。
明美と話をしている中で、
『初体験』の話しになりました。
自己体験は話したのですが、
明美はなかなか自分のことを話ししません。
なんとか時間をかけて聞いたら、
明美
「軽蔑しない?。 私の初めてのオトコは実の父親・・・ 16歳の時寝ていたら無理やり犯されたの。」
「それから、何度も犯されて、
家を出て行きたくて今の寮に居るの」
興味本位で聞いていた私には ショックでした。
『オレも、その父親と同じようなもんだ
・・・最悪・・オレ』 返す言葉もなく、
明美を抱きしめました。
ある日明美が「Aさん。分かってるよ。
罪悪感とか感じなくてイイよ。 今日でもう会えないし。」
私が、「どうしたの?」と聞くと
「Aさんが私を抱いているとき、
他のことを考えてる。
でもいいよ。
私、親の強制で来月結婚するから。」
「え・・江戸時代じゃあるまいし、
どういうこと?」
「理由は言えないけど、
仕方がないの。
今まで優しくしてくれてありがとう。
今までこんなに優しくしてくれる
男の人は居なかった」
「いや。。。優しくしてないし。」
「私。外見がハデだから、
それなりの人としか
付き合っていなかったからわかるの」
『ダメ男じゃないか、オレ。 ぜんぜんダメ。』
とてつもない後悔と罪悪感に浸りました。
次の週、明美が寮を出て行くとき、
見送りに行きました。
ケバかった明美、
その日はスッピンで 服装はジーンズ生地の オーバーオール。
送り際 「明美、スッピンと
オーバーオールが一番似合っている。
無理せずに生きていけよ。」
明美は涙目で頷きました。
その後は何の連絡もありませんでした。
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