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彼女の魅惑的な身体を、ゆっくりと時間をかけ丁寧に愛撫しながら浮かんできたこと。
そうか、苺のショートケーキ。
彼女のきめ細やかで純白な肌は、甘く香るスポンジの上へと優しく乗せられたばかりの、ふわふわでなめらかな上質の生クリーム。
そして鮮やかな下着は、美味しいケーキを一層引き立ててくれるアクセント、真っ赤な苺。
甘酸っぱさは彼女の恥じらい。
真っ赤に熟した果実は、食べられるその時を待っているようだ。
何度でも、味わいたい。
甘い香りと美しさを、互いの身体すべてで存分に楽しみたい。
「お腹いっぱいになるまで、紬を愛したいな」
俺の言葉を聞き、不思議そうに首をかしげている彼女に伝えてみた。
この例えならば、別れの危機はやってこないはず。
彼女は嬉しそうに聞き、そして笑って、頷いてくれた。
「どうぞ、召し上がれ」
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