売り物少女

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売り物少女

 昔々、とある異世界にある王族に醜い赤子が、産まれました。なぜ醜いか、それはこの国では殺傷一つで生き地獄刑になるほど血の色を、いえ、赤を忌み嫌っていたのですが、生まれた子の目は真紅でした。それも国の王族に産まれた子でしたので、外にバレてはマズイと考えた国王が子供を奴隷商人に売ることにしました。目を除けば可愛らしい顔立ちの子供でしたのに。女王様は大変お悲しみになって、赤子に名前をつけて、奴隷商人に売る事を拒否しました。その時、女王様は赤子の右腕に彼女の名を彫ってやりました。それが国王にバレて、女王様は幽閉されたそうです。そして赤子はまもなく奴隷商人に売られてしまいました。腕に「reias Blood」(レーアズ・ブラッド)という入れ墨をもって。 その後、気を病んだ女王様は亡くなったそうです
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