売り物少女

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腹を空かせた怪物は、路頭に倒れていた。 あーやべぇ。 なんも食ってねぇから腹減ったわ。 「このまま空腹のまま一生ねてるとか嫌だわ」 なんて思いながら自嘲してみる。 しかしわりとまずい。 見つかったら、まぁ監獄行きだな。 その前に馬車に轢かれるな。 あーもうどうでもいいかもしれんな。 監獄だって、普通なら死ぬようなことでも死なねぇし再生するし。 ゴリ押せば出られるだろ、知らんけど。 なにより、俺が不老不死だと知ってる人間は全員無意識ながらも殺してしまった。 だが、俺の悪名は広まりつつある。 それでも、俺は生きるしかないから。 生き方が分からない。 どうせ生きるなら自分のために。 なんか意識が遠くなってきた。 もう、寝るか。 誰かの足音がするけど、、、 ま、いいか。
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