第4章 間違い男の推理

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やはりビーチは危ないので森へ入ることにした。 水・食料の調達。 寝床の確保。 火起こし。 やるべきことは盛り沢山だ。 「愛さん、他の参加者と合流はしない方が良いのかな?」 「さっきも言ったけど、犯罪者だらけよ。信用できない。 君だけだって、間違えて来ちゃったうっかりさんは」 僕は参加者が持ち込んだ『7文字』を推理した。 定番。サバイバルと言えばナイフ。 アーミーナイフ。 ブッシュナイフ。 食糧確保系。 飲料水999L。 非常食99KG。 ショアジギング(釣り竿)。 高枝切りバサミ。 ジッポライター。 後、居そうな奴。 スマートフォン。 ノートパソコン。 電波も電源もないけどね! でも、こいつらと組まれたら厄介かも。 太陽光発電機器。 ワイファイ端末。 衛星携帯でんわ。 ブッシュナイフはないが、枯葉や枝は集められる。 ジッポライターはないが、摩擦熱で火も起こせる。 水と果物くらいは、森の中で見つけれる気がする。 今夜がヤマだと想う、僕達が生き残れるのかは。 皆、息を潜めている。狼煙になるから火も起こしていないようだ。 でも僕は忘れていた。 ここは無人島であって、無獣島ではないということを。 9b9306e4-725a-4f2c-a75f-58bed30d2fa8
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