じゅうに

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そして、 残念なことに、当時の情景にはとうてい叶わないようだ。 的礫(てきれき)と輝いていた太陽は 仄暗く鈍い、朱とも紅とも言えぬ恒星へと変わり、 辺りを鮮明に明るく照らすこともなく、 赤く、熱を帯びた光を放っている。 例えるなら、現像室に近い。 これは地球ではない。 新しく発見された、生物が住めるであろう惑星の話である。
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