私の恋はロマンス いえいえただの不倫だから。

夫の浮気

結婚して10年目、夫の様子がおかしい。

ボーッとして物思いにふけたり。
ちょっと色気も出てたり、何だか恋をしている高校生みたいな‥

私たちには子どもはまだいない、
産婦人科で不妊の検査をしてもらうと、子供ができにくい体質ですが、
できないことはないといわれた。

ホルモンのバランスを整える為にシールを体に貼った。
お医者様は　「このシールを貼ると、ギャルになるよ」と言っていた。
実際肌が、ツヤツヤになった気がした。

母が、妊娠に効くといって、漢方薬を買ってくれた。
ホルモン治療は終わったが、漢方薬はずっと飲んでいる。
夫には、なんの漢方薬か言わなかった。
なんとなく言えなかった。

子供が出来ないのは、私の体質だけでない、
結婚して4年後寝室を別にした。
夫からの要望でじっくり寝たいからと言われた。

その頃から、夫婦生活が少なくなった。
レスということではないが回数が少なくなった。
私は妊娠するのを諦めてなかった、
基礎体温を測り妊娠しやすい日に夫をベッドに誘った。

私も仕事を持っていて、忙しかったので回数が減っても気にならなかった。

夫は、公立高校の先生をしていた、
真面目で、イケメンの夫に一目惚れして押して、押して、押しまくり夫を手に入れた、
夫は私に流されるように結婚した

去年まで、私は区役所で働いていた、生活保護関連の仕事をしていた。
大変な、仕事だったがやりがいもあり、充実していた。

シングルマザーで、中学生の娘さんがいる家族の担当していたとき、
アパートの家賃のトラブルや、娘さんの高校受験の相談など親身にのった、区役所を辞めた今もこの家族とは個人的にお付き合いしている。

シングルマザーの娘さんの真穂ちゃんは夫の公立高校に入学した、
「南野さんの旦那様カッコいいね、南野先生、南野さんの旦那さんでしょ。」

彼女たちに連絡先を教えていたので、電話やメール、で区役所を辞めた後も連絡しあっていた。

大好きな夫を褒められて嬉しかった、そして照れくさかった、
「そうよ、ちゃんと、南野先生の授業聞いてね。」
その後も、真穂ちゃんから学校の様子や、夫の学校での様子など知らせてくれた。

真穂ちゃんからの連絡で、夫の浮気に気付いた、
なんて私は鈍感なのかと思った。
「南野さん、旦那さん浮気してない？」

「何で、そう思うの？‥」

「朝から、園田先生と一緒に車に乗って、登校してきたのを見たから。
あれは、夜から一緒にいたぽかったよ。
他の子も園田先生と夜、腕だか肩だかを抱いて駅にいたのを見たっていってるよ。」

「、、、、、」

私は、返事することができなかった、頭が真白になり何にも考えられなかった。

私は、夫に聞こうと思ったが聞けなかった、
真面目な夫が浮気をすることはない、それは本気だと思った、
別れを告げられるのが怖かった。

当時私は、区役所を辞めて児童相談所に勤めていた、
以前一緒に働いていた上司が、私を推薦してくれた、子供のいない私でも少しでも子供の役に立ったらと思い転職した。
この仕事は、思った以上に大変だった。気軽に話せるような事柄ではない、
そんな深刻な案件がいっぱいあった。

夫の浮気を知ってしばらくして、妊娠していることがわかった、
すでに4ヶ月だった、少し胃がムカムカするときがあったが、
悪阻も軽く親孝行な子だと思った。

真穂ちゃんから、学校の様子を教えてもらった、
夫と園田先生の不倫は学校で噂になったようだ。
園田先生のあだ名は”不倫女”と呼ばれいるらしい。
直接、園田先生に
「不倫しているんですか？先生でもモラルがないんですね、淫乱ですか？」
と直接授業中に言う生徒もいるらしい。

それ言ったのあなたじゃないの？ 真穂ちゃん？
とわたしは思ったが黙っていることにした。

校長先生の耳にも届いたのだろう、注意を受けたように思うと言っていた、
みんなの目が気になり、夫は彼女とあまり会えないでいるようだ、
イライラしているのがわかる。

私は妊娠していることを夫に言えないでいた。
やっと出来た子供だが、心が私から離れていってしまった今、
言うべきかどうか悩んでいた。