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大和は、みごと東大に合格した。
大学生活ではバイトをしたり、彼女とデートしたり忙しそうだった。
女の子とはあまり長続きしないようだったが、何人かの女の子とお付き合いをしているようだった。
大和が二十歳を超えた頃、大和の父親について正直に教えた。
父親は、死んだと言っていたが本当は生きていること。
10年結婚生活をおくったが、心変わりをされて離婚したこと。
大和のことは、伝えてないこと。
「父親なしの、子供にしてごめんね」と謝った。
「うすうす、気がついていたよ。
父親がいないのが、当たり前のように思っていたから、
さみしいとか思ったことないよ。
今まで育ててくれてありがとう」
大和は優しい子に育ったと思っている。
本当私は親バカなのかしら?
「今はどうしているかわからないの」
「会いたくないよ。」
それっきり、大和とは父親の話をすることは、なかった。
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