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 「ほらほら。そんなに空腹にアルコール流し込まないの。買ってきた物食べながらにしよう。」 キッチンに仮置きしていたビニールに入った惣菜をテーブルに広げながら正造が缶ビールを口に含む。 その唇が妙に赤くて触れてみたくなる。 「先に食べてていいよ。」 そう言って髪ゴムを外す正造の髪の毛から滴が跳ねる。 気が付いた正造が即座に謝ってくるが、もうその時には何が何だか分からなくなっていた。  アルコールのせいなのか、お風呂上がりの正造の色気に当てられたのか分からないが俺は正造の腕を強く引っ張りベッドに押し倒していた。 呆気に取られる正造の上にまたがり見下ろす。 濡れた髪の毛が枕を濡らし色を変えていくのが分かる。 正造は黙って俺を見上げている。 何をされても受け入れるかのように真っ直ぐに見上げてくる。 「お前って優しいよな。」 俺は見下ろしたまま正造にいう。 「そんなに優しいと勘違いする奴とか色々いそうだよな。わざとそうしてるの?」 自分でもなんでこんなことを口走っているのか分からなかった。 ただ、そんなことを言われてもなおニコニコと受け入れている正造の顔を見て腹が立つのを感じた。 「前回の奴とは攻めだったんだろ?今回は俺と受けでどう?」 するつもりはなかったのに挑発されたかのようにシャツを脱ぐ。 馬乗りになって逃げ場のない正造にキスをする。 赤く柔らかい正造の唇は湿っていてビールの香りがした。 正造の唇の形を記憶に刻むように舌でゆっくりとなぞる。 正造も気分が乗ってきたのか俺の首に手を回し抱き寄せてくる。 濡れた髪が冷たくなっていたが今更乾かすタイミングはない。 正造の舌が入ってくると口内が正造の舌でいっぱいになる。 こいつ舌長ぇな。 圧倒されながらもイヤラシイ音を立てあいながらキスを交わす。 息継ぎのたびに正造のトロンとした顔が興奮させてくる。  もう一度キスをしようとしたと所で正造に逆にベッドに押し倒される。 正造が寝ていた枕が湿っていて頭が冷える。 正造は俺の上にまたがると同じようにシャツを脱ぐ。 ガタイの良い体は筋肉質ではないものの引き締まっていて余分な脂肪など無いように思えた。 さすがに俺が受けってことはないよな…。 体格が正造の方が大きいことから少しの不安が頭をよぎる。 正造は軽くキスをしてから俺のズボンをずらす。 迷うことなく俺のモノを手でしごきながら口に含む。 舌先の動きに集中してしまうとすぐに逝ってしまいそうだった。 舌先で尿道をこじ開けるように突かれると腰が浮いた。 声が出そうなのを必死に手で押さえて吐息に替える。 ジュルジュルと音を立ててしゃぶる正造の顔はイヤラシクて艶っぽかった。 限界に達しそうになる前に正造の腕を引っ張るがビクともしない。 喉奥に当たる感覚、裏筋を刺激する舌使い、上目使いで余裕そうな正造。 全てが俺の性感帯を刺激していた。 目を瞑り他に意識を集中させようとするも視覚が閉ざされると急に正造に咥えられている下半身に意識を持って行かれた。 耐えることもむなしくすぐに果ててしまった。 体をビクつかせる俺を嬉しそうに見上げては最後まで搾り取るように吸い上げてくる。 当たり前のように口に含んだものを飲み込む正造。 口から溢れた精液を指で拭う姿が色っぽかった。 正造相手に興奮している自分が意外だった。 そして好き勝手やられた事に対する怒りもあった。 いつもリードしてきた俺にとっては気持ちよかったにしろ屈辱的でもあった。  まだ怠い体を起こし「今度は俺の番」といってベッドに腰掛けた正造を強引に押し倒す。 正造に負けじと俺も正造のモノを口に含む。 口でしてもらうことはあっても自分からすることは少なかった。 正造より下手なのは自覚があったが逝かされっぱなしでは俺のプライド許さない。 下手なのを隠すように焦らしているふりをしながら舐めていると正造の息遣いを感じる。 経験が少ないだけで意外と上手いんじゃん? 調子に乗って深く咥えこむと喉奥を刺激してしまい軽くえずく。 それが気持ち良かったのか正造の腰が持ち上がる。 涙目になりながら吸い上げるように頭を動かしていると目が回ってくるのが分かった。
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