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会社を定時で上がって裕樹と一緒に暮らす家に帰る。
今日はわたしの部署で歓迎会のはずだったけど、歓迎をされる側の新人さんが急な予定が入ってしまったということで延期となった。
一応、裕樹に今から帰ることを連絡はしといたけど未読のままだった。
裕樹は最近仕事が忙しいのか、帰りの時間が遅かったり深夜を過ぎたりとバラバラだった。私たちは違う部署だけど裕樹の部署の忙しさを会社でも聞いていた。
マンションの外からは、私たちの部屋の電気は消えていた。
今日も裕樹は帰ってくるのが遅いんだろうな。
エレベーターを上がって3階の角部屋を目指す。
家の鍵を開けてドアを開けると部屋の中はもちろん真っ暗。
誰もいない家にただいまと言う気は起きずに無造作に靴を脱いで家の中に入る。
1LDKの家は、玄関から向かいの扉がリビング。右の扉が洗面所とお風呂。左の扉が寝室。裕樹と一緒に住むときに二人とも気に入った物件で自分たちの好きな家具で揃えたとても住み心地のいい家。
1日着て疲れているスーツを着替えようと寝室の扉を開けた。
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