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寝室を開けて電気を点けると目の前のベッドは不自然に大きく膨らんでいた。
もしかして、裕樹の仕事が早く終わってわたしを驚かそうとしてるのかな・・と少しニヤニヤしながら近づく。
布団を捲ろうとして手をかけた時に膨らんでいた布団がもそもそっと動いた。
裕樹に先に驚かされる前にわたしから驚かせたいと思い、素早く布団を捲る。
「うわっ!」
「きゃあっ!」
「裕樹!帰ってた・・・の・・?」
布団を捲ったときに裕樹の声だけじゃなくて女の人の声も聞こえたけど布団はあっという間にめくれあがってしまった。
そして、寝ていたのは裸の裕樹だけじゃなくて裸の女の人も一緒だった。
「・・・え?」
捲ったままの布団を手に持ったままその場で立ち尽くす。
しんと静まり返った部屋にいる三人はそこだけ時が止まってるかのように微動だにしない。
自分の背中に汗が流れるのを感じた。
「美鈴、今日は呑み会じゃなかったっけ・・」
「・・・今日、新人さんの都合で延期になったの」
裕樹の隣にいる女は近くにあったタオルケットで体を身を隠すようにくるんだ。
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