小説を書こう

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小説を書こう

執筆時の規則は決めた。 小説を読んで、自分なりの小説のイメージも掴んだ。 じゃあ、小説を書きましょう。 よく小説の書き方とか、物語の作り方とか、起承転結はどうとか、テーマは? キャラクターは? 世界観(設定)は? などと、沢山のあれこれが説明されていたりしますが、 そういうものは全部投げておいて、まず小説を書きましょう。 小説を書いてみないと、何が分からないのか、何で困るのか、自分が書いたものとプロの人が書いたものでどこが違うのか、どうしてこんなに差が出るのか、 そういったことが全然分からないままです。 学生時代に、ノートの角や余白なんかに、妄想や自分で考えた何かしらの物語を書いたり、ポエムめいたものを書いてみたりした経験を持っているなら、この項は必要ありません。 あまり書いたことがない、あるいは全然書いたことがない、という人は、こんなものを見ていないで、さっさと書いてみましょう。 書き方はどうか? どんな風にすれば上手い物語になるのか? 素晴らしい小説になるのか? そんなことは、まだ考えなくて良い。 誰だって、誰にも見せられない、不格好な処女作の欠片みたいなものを、持っています。 もちろん、中には素晴らしい作品を書き上げてしまう人だっています。 ただ、そういった才能はやはりひと握りで、最初から上手く書けたりなんかしません。 それでも一番最初からある程度の品質の作品を書こうと思えば、それだけ質の高い読書体験をしておく必要があります。 (数よりは質の方が大事です。良い作品との出会いこそが、最高の先生だと思うと良いです) つまり、書く、前に、読め、という話になるのです。 小説を書く、という作業は、技術的なこともありますが、何より、自分自身の理想と現実とのギャップを埋める作業でもあります。 必死に自分で思案し、工夫して、どうすれば良くなるのだろうかと苦悶しながら作品にしていく。 よく小説を書いていて、他人であったり、プロの先生なんかにアドバイスを求める人がいます。 最近は誰もがWeb上に公開できるし、投稿サイトも沢山あるので、その中で、読者から意見が寄せられたり(時には文句だったりもしますが)することがあります。 アドバイスもあれば、キャラクターや展開の好き嫌いだったりすることもあります。 そういった、ある種の要求にも見えるものに対して応えるべきか? と問われれば、「あなたの好きにして下さい」と答えます。 どうするか? それも含めて、あなたの小説だからです。 小説を書く、というのは孤独な作業です。 必然、自分の内側と見つめ合うことになります。 弱い部分も強い部分も、強がりな部分も、見栄っ張りな部分も、フェチも、好き嫌いも、考えや世の中への視線、普段の生活、趣味、物事への取り組み方、異性への考え方接し方……色々なものと向き合っていくことになります。 そういう作業の末に、あなたの小説がある、ということです。 それは正解などない、ということでもあります。 学んで身になる技術は、学べば良い。 けれど、あなたの小説の教科書はどこにもない、ということだけは、心に刻み込んでおいて下さい。 正しい書き方など、どこにもないのです。
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