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残業を終えたスーツ姿の男が帰り支度をしていた
仕事は出来る方ではないが、出来ない訳でもない
ただ今日は急な仕事が入り、残業を余儀なくされたのである
男は足早に会社を後にすると、近くの駅へ向かった
「もうこんな時間か、間に合うかな?」
そんな男の心配をよそに、無情にも最後の電車は発車してしまう
「参ったな~、タクシーで帰るしかないか・・・」
男はそう呟きながら、仕方無しにタクシー乗り場へ向かった
タクシー乗り場には、1台だけタクシーが停まっていて並んでる客も居ないようだ
男は素早くタクシーに乗り込む
「どちらまででしょうか?」
男が運転手に行き先をを告げると、タクシーはゆっくりと走り出した
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