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タクシーが走り出してから、いくらも時間が経たないうちに運転手が話し出す
「お客さん、遅くまでお仕事大変ですねぇ」
「えぇ、まぁ今日はたまたま急な仕事が入ってしまったので」
「そうなんですか、お疲れ様です」
どこにでもあるような、普通の会話
少しの沈黙のあと、男が運転手に話し出した
「あのー、運転手さん」
「はい、なんでしょう?」
「突然こんな話をするのは、なんですけど
幽霊とか見た事ありますか?」
運転手は少しだけ驚いた表情
「お客さん、本当に突然ですねぇ
急にそんな話をして怖がらせないで下さいよ」
「すいません、驚かすつもりは全くなかったんですが、最近怖い話とかにハマってましてね
タクシーにまつわる怖い話とかよく聞くもので、本当のところは、どうなのかなと」
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