魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている3~不治の病の特効薬~

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 ヴァフィラは身じろぎをして、まだ一人で飲んでいるであろう彼の姿を探した。  少し離れたテーブルでルドーニはグラスをつまんでぶら下げたまま、こちらを向いていた。  その表情に、はっとする。  真剣なまなざし。  思わずヴァフィラは眼を逸らした。  顔が赤くなる。  困惑する。  いつものお茶らけたルドーニは、そこにはいない。  いるのは、ただひたすらに自分の事を真剣に見つめる一人の男。
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