コイビトイミテーション

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やっぱり僕って弱虫なんだよな......。 どうも、弱虫、毛虫、まひろ虫です。 大輝先輩やはやと先輩みたいに彼女もいない。 僕はモテるとか、取り柄がないから。 翼先輩とお話すら一言も交じることすらないんだから。 ん?......待てよ? 「陸先輩~~!!」 「お、おう。どうしたっスか?」 僕は突然陸先輩を呼んだ。 陸先輩は未だに彼女とかいないから......。 単純な思い。 仲間を見つけたような気持ち。 「陸先輩は、彼女いませんもんね!?」 「え?ああ、いないっスけど。」 「僕もですっ!!!」 僕は陸先輩の肩を掴み目を輝かせた。 陸先輩は焦ってなんのことだかわかっていない。 いいんだよ。それでも。 ボソッ。 「陸は馬鹿だからまひろ君とは違うと思う。」 「「「・・・・・・。」」」 その場の誰もが思考停止した。 はやと先輩が言っていた言葉を復唱するように僕と陸先輩の違いを探す。 「確かにな!」 「ちょっとーー!!」 大輝先輩が納得したように頷いて陸先輩が止めに入る。 僕も笑ってしまう。 やっぱり楽しい。 「・・・っそんな、はやとさんだって上手くいかないときくらいあるでしょう!?」 陸先輩は言い訳の言葉を探した末に意味がよくわからなくなってしまった。 陸先輩は訴えかける素振りで慌てていた。 それをはやと先輩は勉強面で考えたのか冷静で真顔のまま淡々と話した。 陸先輩の声が大きいのかはやと先輩と大輝先輩は耳を塞いだ。 「補欠合格の人に言われたくない。」 「ギャーーー!!!それは言わない約束っスよ!!」 「そんな約束した覚えない。」 「賛成だな。」 「っこの、薄情者ーーーー!!!!」 日常風景に笑う。 四人でバカ騒ぎしてバカやってる。 ちょっとの悩みも笑いに変えてしまう。 今日も平和です。
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