〈13〉決着する王女の目線

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「あんた達こそ、何なんだ…!?  何故こんな…  シーナを、  この城を、  こんなことにした理由は何なんだ…!?」  奥歯をギリギリと食い縛っていそうな、サザンの怒りに満ちた顔。  それと対極に、ゼノスは不気味なほどに冷笑する。 「くっくっ…  ユリシーナよ、そいつはお前の護衛か…?  こんな小さな…くっくっくっ! 笑わせてくれるではないか」  合いの手でガルバがひーっひと卑下た引き笑いを飛ばす。  そして冷たい眼差しをサザンに向けて、ゼノスは続けた。 「どこの馬の骨か知らぬが…全てはそこの黒い王女に話した…同じ話をする気は毛頭ないのだ…  あるとするならば…  この魔女を火炙りの刑に処そうとしたところを…  お前が割って入ってきて怒り心頭だという事だ!!」  言い終わるや否や、ゼノスは杖の握りの部分を直角に折り曲げた。  すると、そこから炎が勢いよくほとばしって、まるでたいまつのようになった。  私の足回りに藁が沢山積まれて固められていた。ここに火を点けるつもりなんだ。  火はすぐに回るだろう。そうなったら、サザンまで焼け死んでしまう。  サザンお願い、私なんて置いて逃げて。  サザンの背中に叫ぼうとしたその時、 「そんな事させるもんか…」  サザンが低く呟いた。 「ザザの遺志を継ぐんだ、  僕が、  シーナの命を消させはしない…!!」 「───」  サザンあなたは…どこまで知っているの…?  少なくとも…  私とザザが深く関わっている事を、  ザザがもうこの世にはいない事を、  それだけは知ってしまっているんだと…  サザンのその言葉で解って、視界が涙で揺れた。  …後ろ手に縛られた縄が、プツッと音を立てて緩んだ。 …
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