現実と非現実と

4/12
前へ
/41ページ
次へ
サー… 『ところで凜くん』 「なんだよ…ニボシ、お前この前私は室内猫よって言ってなかった?」 『それはね、卒業したの、不採用祝いに』 「お前案外性格悪いぞ…」 全然歩いても行けるじゃねーかよ なんだよバスと地下鉄って… 『凜くん、これは私の勘なのだけど…帰った方がいいと思うよ、女の勘は鋭いの』 「お前メスな、あのさ、あんまり外で話しかけられると回りの視線がさ」 『凜くん、残念だけどすでに淋しい人間だから気にするだけ無駄よ』 「父さんが、のりうつってるみてぇだよニボシ…言葉がひどいんだよ(汗)」 サー ん、ここか 『ねぇ凜くん、あそこの神社で雨宿りでもしようよ』 「ん?あぁ」 確かに少し雨が強くなってるような気がするな サー 『あーあ、お腹減ったなー』 「そしたらついてくるなよな…」 『だって、見張れって言われたんだもの。お父さんに』 「父さんに?」 ‘ガバッ!’ 「うおっ!?」 急に後ろの木の扉が開い… 「ちょ…(汗)なんだこれ…」 吸い込まれ…る 「うぉぉぉ(汗)に…ニボシ…」 『ニャー!』 「ニボシ!くそっ(汗)」 ニボシが吸い込まれ… 「だ…ダメだ(汗)耐えられ…」 ‘スゥゥゥ’ 「父さん!母さん!(汗)」 俺… どうなん… 『ニャー!』 「うるせぇな(汗)くそぉぉ(汗)」 こうして俺の猫一匹は謎の渦に吸い込まれて しまった。 気がつけば俺はまた神社にいた
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加