第03章 闇本屋ノ見タ夢

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世界の終わりだって? そんな生易しいものじゃない。 終わりどころか、始まってもいなかったんだから。 そして誰も知らない。気づかない。 神様が気紛れか、悪戯で、ほんの少しカーテンを開けたんだろうよ。 夢は夢だ。現実じゃぁない。 馬鹿馬鹿しい。 夢にビビってるなんて。 ……そう想ってるんだろう? どんなことを呟いたって、そりゃぁただの呟きだ。 (はた)から見たら、戯言(ざれごと)さ。 でも、真実を知ってる奴からしたら、儂は危険人物ってことになる。 この秘密は、政府が隠してきたことなんだから。 じゃぁ、何で媒体に記録してるかって? 人は抱えきれない秘密を手にすると、誰かに言わずにはいられないのさ。 圧し潰される前に、シェアしないといけねえ。
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