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第04章 재회(チェフェ) 再会
2daysトーナメント初日。
僕とヒロの初戦の対戦相手は、成田山中学校だ。
隣の学区なので、よく練習試合もしており、お互い手の内を知り尽くした相手。
もしかすると、一番やりづらい相手かも知れない。
それでも、ピッタリと息の合ったコンビネーションで、ストレート勝ちを収めた。
その勢いのまま、午後の2回戦・3回戦も難なく制し、明日の準々決勝戦に駒を進めた。
エントリー64チーム。
初日は3回戦まで。
準々決勝戦からファイナルまでを2日目に行う。
優勝するには、2日目も3勝しないといけない。
勝ち進んで、今日と同じ数のフィストバンプをしてやる。
面倒な話、中学ソフトテニスの公式戦は、プレイヤーも審判をしないといけない。
主審・副審・ラインズマン。
その為、試合出場の条件として、審判員の資格を取らないとダメなんだ。
昨年、僕達が必死にやったように、今年の1年生も試験に臨み、全員が無事に合格していた。
資格を取る為に、父さんがネットで過去問題や予想問題をダウンロードしてくれたんだった。
1年前のことだけど、ずっと昔のようにも感じる。
小学校の記憶でさえ、既に怪しい。
ましてや保育園時代の記憶なんて。
だから最初、戸惑ったんだ、彼女に声を掛けられた時には。
3回戦の主審を務め終わり、コートを出たところだった。
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