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それから暫くして。
トントン。
「サアラ、いる?お友達をお連れしたわよ」
イザベラが静かにドアを開けると微笑みながら静かに入ってきた。
おい!さっきの借金取りはどこに行ったんだ。
まるでおしとやかなお嬢様みたいじゃないか。
イザベラとエリックの後ろからぞろぞろと四人の子供達が入ってきた。
「!!!!!!」
なんだ!この美形揃いは!!
美しい!子供のくせに整った容姿すぎるだろ!
俺の知っている日本の子供達はもっと素朴だった気がするぞ。
まばゆいばかりの金髪の男の子が二人と同じ髪色の女の子が一人。濃い栗毛色の男の子が一人いる。
金髪の子供達は良く似た顔立ちをしていて瞳まで黄金に輝いている。海外のモデルでもこんなに綺麗な子供達はいないような美しさだ。
濃い栗毛の男の子は瞳まで濃い色をして、睫毛が長くて吸い込まれそうだ。少しミステリアスな雰囲気の少年だ。
「……本当に生きているの?」
金髪の女の子が目をパチクリしながら呟いた。
え?俺?
あ、イザベラに部屋に放り込まれてから床に座ったままだった。
死んでないですよ~。
俺は生きているアピールで立ち上がり、スカートの端を摘まんでお辞儀をした。
「サアラ プレイェルです。宜しくお願いします」
お辞儀を終えて目線を戻すとイザベラ意外の皆の顔が凄く赤くなっていた。
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