-------- 理科ちゃん。 ハイ! (∩´∀`)∩ -------

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 理科ちゃんは、教科書の絵でしか見たことがなかった運送屋のアリさんを見て、お目々をキラキラさせて、男の子にアリさんの偉大さを語ります。  男の子は眩し気に理科ちゃんの顔を見ると、すぐに目を逸らして、アリさんに注目し、ほんとだね。アリさんってすごいねと、頬を染めてアリさんへの感想を語りました。   その時、休憩時間が終わり、始業のチャイムが鳴りました。 理科「あれっ? もう授業が始まっちゃった。時間が経つのって早いね。教室まで走っていこ?」   男の子も、うん。と頷き、二人して手を繋いで走り出しました。    まるで青春の一こまのようです。思いは別々のところにあったものの、二人はとても楽しかった休憩時間に心が弾んでいました。    校舎まで半分も行かないうちに、校舎の出入り口から生徒たちがわ~っと騒ぎながら出てきました。  クラスメイトの葉菜ちゃんもいたので、今度の授業は外なの?って理科ちゃんは聞いてみようと思いました。
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