ぷろろーぐ的な

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 美奈は義理の妹だ。 初めて会った時から活発な子であったがどこで間違ったのか僕の前だと羞恥心というものがなくなった。 一個下の高校一年生というのは今時こんな感じなのだろうかと感覚が麻痺しそうになる。  本人は素を出しているとの事なので壁があるよりはマシだとは思うが。 ……。  美奈が制服に着替えに行って20分は経ったが降りてくる気配がない。呼びに行こうか迷っていたらドタドタと階段から降りてくる音が聞こえドアを激しく開けると制服に着替えた美奈が入ってきた。 「ちょっとお兄ちゃん! 美奈は覗かないでって念押して言ったよね!」 「だから朝食待ってるんだけど…」 「違う。違うよお兄ちゃん! そこは言われても、見たいしなぁ…よし見に行こう! それから美奈がしょうがないなぁお兄ちゃん… ってなるところでしょ!」 ならないよ。どうしたらそんな事になるんだ。 「美奈が下着外して全裸で待ってた20分返して欲しいよ」 「…朝食を待ってた僕の20分返せよ」 「しょうがないなぁ…身体で返すよ」 「やっぱりいいよ! さっ食べよ」 美奈が自分の制服に手を掛けようとするので、席へと促す。はぁ…やっと食べられる。 「いただきます」 「いただきます!」  美奈と一緒に朝食を食べ始める。両親は海外へ共働きで主に僕が家事全般をしている。洗濯は美奈が担当。そこは女子高生、なんだかんだで一緒に洗濯とかはして欲しくないんだろうと思うし、美奈がすると言ったので任せている。
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