●伝えたいことがあるんだ

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『おぅ、タクヤ( ゚∀゚)ノ』 LINEでは既読スルーが続いていたマコトであったが、Twitterにおいてはすぐに返信がきた。 『おぅ、じゃねえよ(笑) お前、今まで何してたんだよ(笑)』 取り敢えず、Twitterによってその安否が確認出来たという事もあり、僕はマコトに対して悪態をつく。 『も色々忙しいんですよ、ホント』 マコトはTwitterにおいては「女」である事を悟られたくないが為、男言葉を使う。 『取り敢えず、LINEしていいか? 久しぶりにやり取りする、ってのもあって、色々聞きたい事があんだよ(笑)』 マコトから『あいよ』という、男っぽいリプライが来ると、僕はすぐさまマコトにLINEを送った。 『なんで、LINEまた既読スルーしてんだよ。 俺のこと避けてる訳?』 『避けてる、って訳じゃないんだけど・・・』 マコトは本来の女っぽい文体に戻ると、その理由を明示したくないのか、のらりくらりとかわしたメッセージを続けて送信してきた。 『でも、タクヤとLINEでやり取りしにくくなったのは確かかな? 全部は説明出来ないけど、ちょっと色々あってタクヤとはLINEがしにくくなった、っていうか・・・』 『色々ってなんだよ?』 僕はマコトに尋ねる。 答えあぐねているのか、マコトはメッセージを返信してこようとはしない。 『もしかして、彼氏が出来たとかじゃねえだろうな?』 僕は、少し踏み込んだメッセージをマコトに対して送ってみた。 マコトは、僕のメッセージを「既読」にするのみで沈黙した。 焦れた僕が、次のメッセージをマコトに対して送信しようとした、その時であった。 『そう』 マコトから、僕の問い掛けに対するメッセージが、手短ながらも返ってきた。
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