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『おぅ、タクヤ( ゚∀゚)ノ』
LINEでは既読スルーが続いていたマコトであったが、Twitterにおいてはすぐに返信がきた。
『おぅ、じゃねえよ(笑)
お前、今まで何してたんだよ(笑)』
取り敢えず、Twitterによってその安否が確認出来たという事もあり、僕はマコトに対して悪態をつく。
『俺も色々忙しいんですよ、ホント』
マコトはTwitterにおいては「女」である事を悟られたくないが為、男言葉を使う。
『取り敢えず、LINEしていいか?
久しぶりにやり取りする、ってのもあって、色々聞きたい事があんだよ(笑)』
マコトから『あいよ』という、男っぽいリプライが来ると、僕はすぐさまマコトにLINEを送った。
『なんで、LINEまた既読スルーしてんだよ。
俺のこと避けてる訳?』
『避けてる、って訳じゃないんだけど・・・』
マコトは本来の女っぽい文体に戻ると、その理由を明示したくないのか、のらりくらりとかわしたメッセージを続けて送信してきた。
『でも、タクヤとLINEでやり取りしにくくなったのは確かかな?
全部は説明出来ないけど、ちょっと色々あってタクヤとはLINEがしにくくなった、っていうか・・・』
『色々ってなんだよ?』
僕はマコトに尋ねる。
答えあぐねているのか、マコトはメッセージを返信してこようとはしない。
『もしかして、彼氏が出来たとかじゃねえだろうな?』
僕は、少し踏み込んだメッセージをマコトに対して送ってみた。
マコトは、僕のメッセージを「既読」にするのみで沈黙した。
焦れた僕が、次のメッセージをマコトに対して送信しようとした、その時であった。
『そう』
マコトから、僕の問い掛けに対するメッセージが、手短ながらも返ってきた。
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