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『俺もホテルが取れないー、どこにも無いー』
僕もマコトにLINEを送り、状況がほぼ同じである事を説明した。
『ありとあらゆる旅行サイト見たけど、ホテル本当どこも空いてないよね。
もう、こうなったらネカフェで一晩過ごそうかな？』
『いや、その考え捨てた方がいいと思うよ。
多分、俺らみたいにホテル取れない人間がいっぱいいると思うから、静岡のネカフェ。
入れない可能性が高いだろうし…』
マコトの代替案を、僕はやんわりと否定した。
あくまで、Twitterや掲示板サイトでの情報でしかないのだが、例年夏フェスが行われている最中。
掛川を含む、近隣都市のネットカフェやカラオケボックスやブティックホテルといった一夜を過ごす施設はドコも一杯となり途方に暮れた結果。
ホテルのロビーなどで野宿するという夏フェス参加者が、何人かいるのだとか。
『それに、6月の終わりでこの暑さじゃん(汗)
多分、夏フェス本番になったら猛烈な暑さになるだろうし、やっぱホテルでシャワー浴びてベッドでゆっくり寝たい、って思うかもだよ』
『そうは言っても、ホテル無いじゃん』
僕の予測に対し、マコトはすねた感じでLINEを立て続けに送ってくる。
『タクヤー、何とかしろー』
『ホテル出せー』
『どこでもドアー』
『最後まで諦めず、取り敢えずホテル探そうぜ(汗)』
マコトの意味不明なLINEに対し、僕は冷静にメッセージを返した。
『掛川は多分無理だろうけど、浜松とか静岡とかのホテルなら、探せばまだどっか空いてるだろうし、ギリギリまで探そうぜ。
キャンセル待ちも、あるかもだし』
『お互い、チケット取れたのは嬉しかったけど、ホテルが取れないってのは誤算だったね。。。』
マコトが、メッセージを返信する。
あくまで、文字だけのやり取りだが、その文面からはマコトの辟易がハッキリと見て取れた。
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