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電車の中に私はいた、それは私だけの空間。
『次は〜暗闇駅〜暗闇駅〜お出口は』
声が響き鳴り止む、次の駅にいたのはワタシだ、いや、今度こそ私だ、間違いない、だってあんなに暗いんだから、いや、それでもワタシはワタシなのだ、私はそれを知っている、私とは決定的に違う。
ワタシは佇んでいた、机の前だろうか?それも学校などで使う、どこかの制服をきたワタシは机の前で震えていた、その姿は見ただけでは私そのものに見える、でも違う、ワタシは私にないものを持っている。
やがてワタシは前を向いて動き出して消える。
『間も無く出発します。次は〜茨の道駅〜茨の道駅〜』
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