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私を乗せて電車は動く窓から見える空には雲がかかり世界は闇に堕ちている、晴れることのない暗黒に。
『次は〜茨の道駅〜茨の道駅〜お出口は』
電車が止まる、私はホームのワタシを見ていた、ワタシは一面に茨が敷き詰められたホームを歩いている。血を流してそれでも歩いている
見たくない、こんな姿見たくないだって、だってワタシは私はワタシは私はワタシは私はワタシは私は。
目を背けられない、瞬きすらできない、やがて私は歩ききる茨が消滅してワタシは笑っていた。ワタシは暗闇の出口にたどり着いたのだ。
見たくない見たくなかった
『間も無く出発します。次は〜死別駅〜死別駅〜』
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