晴れた日に降る雨のように

晴のち曇り

なんとか終電には間に合ったな……。

一人になってしまったフロアで私は大きく息を吐いて、首をぐるりと回した。
その時ようやくスマホの存在を思い出して、ホームボタンを少し憂鬱な気持ちで押す。

そこには数件のメッセージを知らすバナー。

行かなかった私への返信だろうと、暗証番号を操作して、開いた画面に愕然とする。

未送信のまま、作成途中のLINE。
送れていなかった！

届いていた内容を急いで確認すると、友人たちからの参加を確認する内容が数件と……。

【いくら忙しいとはいえ、連絡ぐらいしろよ】

明らかに怒りの含んだ祐樹からの内容に、心が急激に冷たくなるのが分かった。

慌てて謝罪の文を打ちかけて、私は手を止めた。