この高校俺にとっては異次元です。

出陣

どうやらさっきの音は彼が椅子を引いた音と、カバンを机の上に置いた音みたいですね。
カバンの中にはなにが入っているんでしょう。

．．．まだ見てますよ。確実に俺のことを。

何かしましたかね。ただ寝ていただけだと思うのですが。

これではらちがあきませんね。
こんなイケメンに自分から関わりに行きたくないのですが、仕方ありませんね。

「．．．あの。どうかしましたか。俺、なにかしましたかね。」

イケメン君は話しかけられてやっと自分が俺のことを凝視していたことに気づいたみたいですね。

．．．いや、もっと早くに気付けよ。
周りの視線も感じただろうが。
もしかして、見られることには慣れてるってことか？
ああ。そういうことか。

お前は敵だ。

俺は目立ちたくないんだ。