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「昔は罪人をぶっ殺したら穴掘って埋めてよ、そこに遺族らが気持ちとばかりに花や木ぃを植えたりしたけど、こいつは根っからの悪人だな。面白がって人を殺して埋めて、その上に花だの野菜だの植えてんだからどうしようもねえ野郎だ」
侍がメロンソーダをぐいっと半分飲み干した。ちっと大きく舌打ちをする。
「小屋の中にいた女はどうなったのかしらねぇ」
「話によると両の脚をぶった切られて埋められたって言うんだから、いくら瑞香さんとことばを交わしたといっても虫の息だったんだろうよ。死んだでしょう」
「いや、侍さんちょっと待ちなよ。瑞香さんにしたって気を失った後にその小屋にぶち込まれたって可能性もあるんじゃないか?」
太郎も持論を交えてくる。
「そうよねえ。その小屋を開けようとした瑞香さんを最終的に殺したってことは、最初から殺すつもりだったってことだろう。だったらまずは小屋の中の女が先だよね。そろそろ死にそうだったんだから。その女と交代で瑞香さんが小屋にぶち込まれるってのも考えられるわよねえ。そうじゃないのかい」
「予定が狂ったって言ってたんだもんな、 だったらまだ殺さずに小屋の中に閉じ込めとくってことか」
侍が顎に手をやって唸る。
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