雨音

5/9
前へ
/9ページ
次へ
「帰ろ、雨音(れいん)」 「――っ、名前、知っててくれたんですね」 「もちろん。……それと僕で良かったら付き合ってくれませんか。君に一目惚れしちゃいました。そんな僕じゃだめですか。僕に君の笑顔を作らせてください。独り占めさせてください。もちろん、フッてもらっても大丈夫です。必ず惚れさせてみせます!だから、図書室にはいままでみたいに来てね。じゃ、バイバイ」 「先輩っ!雨音(あまね)先輩、待って下さい‼︎私でよろしければ、付き合ってくれませんか?好きです、雨音(あまね)先輩」 「本、当?やった。え、待って。揶揄われてないよね、僕。夢じゃないよ、ね?え、ちょっと僕のほっぺた抓って。やった。やったー、ありがと!雨音(れいん)」 「雨音(あまね)先輩、こちらこそです。これからよろしくお願いします」 「こちらこそです。こちらこそ、これからよろしくお願いします」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加