6日目(前編)

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 今日は昼間のうちから一緒にカレー――もちろん甘口――を作って。寝かせている間にミルクプリンを作ってみた。  カレーには牛乳だろ?買っていて、急に尊が「プリン食べたい」なんて子供じみたことを言うもんだから。  火にかけながら材料を混ぜてカップに入れて冷やし固めるだけだが、俺は教えるだけで言い出しっぺの尊に全部やらせた。  カレーを食ったあとのデザートにしていたんだが。おかしいな。ずっと見ていたのに、何を間違ったのか半分くらいしか固まっていなくてドロッとしている。  味に問題はない。ちゃんと美味い。ただ、固まりきっていなくてすくいきれなくて食べにくい。  おかげで、子供な尊の食べ方が汚いのなんの。よだれかけが必要だったか?口の周りも顎も、挙句の果てにはこぼして服もドロドロにして。  やばいことに、ムラッとしている俺は自分のミルクプリンを一気にかき込んで食器洗いに勤しむことにした。 「ごちそうさま。三日月、顔が赤いけどどうした?あ、オレも洗うの手伝う」  なのに、俺の努力が一気に打ち砕かれた。ガッシャーン!と音が聞こえた。寸の間遅れて「うわっ!本当にどうしたの三日月!?」と尊の声。  うわマジか。ガッシャーン!は現実の音だった。自分の食器を手にやってきた尊の姿がショックすぎて、洗いかけの俺の皿を落として割った。
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