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「キスは?恋人になったらキスするって、言ってたよね?したい。今すぐ」
覚えていたか。けど、今か!?完全に、今からパンケーキ!って感じだっただろ?尊、パンケーキがどんなものかも知らねぇから楽しみでウキウキしてたのにさ。
振り返ったら、真剣な目で見つめてくる。「あれは嘘だったのか?」とでも言うような、半開きの唇。
断ることはできなかった。だってもう、今の俺は尊のことが好きだから。そんなことを、上目遣いで言われたら眩暈がした。さっきとは違う、引き寄せられるような眩暈。
某有名な掃除機もビックリの吸引力。フラフラ、ストンッ。尊の隣に腰を下ろして、肩を抱き寄せる。
「キスだけだから、な?それ以上は、夜まで我慢だ。ちゃんと我慢出来たら、昨日とは比べ物にならないほどに気持ち良く愛してやる」
「わぁ、それは楽しみ――ん、っ!」
好きだ。好きだから、キスもできる。まずは、触れるだけのキス。感想。尊の唇が思っていた以上に柔らかい、厚くはないのになぁ?
唇を押し付けて、そのまま舌で唇を舐めてやったら硬くなった。目を開けると、尊は全身に力が入っていて唇も目もギューッと閉じてるし。
「尊、口を開けろ。恋人のキス、するんだろ?」
「ん、んぅ?わぁっ近い近いっ!あむっ!?んんーっ!んはっ、ふぁん、んむっ……んっ、んんっ」
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