4日目(前編)

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 いや何で顔が近いでビックリしてんだよ?セックスもしておいて今さら過ぎる。まさか、セックスは知ってんのにディープキスは知らねぇのか?偏った性教育だなぁ、神様?  触れるだけでガチガチに固まっていた尊が、恐る恐る目を開けてキョトン。俺との距離に驚いて、叫んで開いた隙を突いて再び唇を合わせる。  今度は顎をつかんで親指を口の端にねじ込んで口を閉じないようにして。隙間を確保したら舌を滑り込ませ、奥で縮こまっているものにアタック。  舌先でド突いて、もう1回ド突いて。予想通りに口を閉じようとして親指が痛んだ。  低く唸るような声を出してやればガジガジは止まって、観念したように俺に身を任せる尊。よしよし。親指を抜いて、さらに腰を引き寄せる。  まだ引っ込んでいる舌を引きずり出すように絡ませ、強く吸って引き出す。刺激するたびに尊の、甘い声が飛び出し腰が震えた。  息継ぎのために唇を離せば一生懸命に息をして、でもすぐにまた角度を変えて何度も尊の口の中を侵食する。  口の中も感じやすいのか?漏れ出る声は徐々にとろけてきて、尊は自ら舌を差し出して俺のと絡め始めた。  が、今度は俺が逃げる。上あごを舐めたり強く押したり、歯列をなぞったり。「んんっ」と物欲しそうに尊の下が追ってきたら下あごへ。 「はぁっ、はぁっ……い、イジワル、だっ」  次の息継ぎで、尊は灰色の瞳いっぱいに涙を溜めて俺の口にかぶりついた。そう、上からかぶりついたんだ。
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