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｢……｣
｢…？｣
目が合ったのに莉那ちゃんが何も言わないから、私も気にせず焼き鳥を口に運んだ。
…！
ここの鶏皮うまっ。
この絶妙な塩加減が癖になりそう。
あー、美味しいもの食べてる時が、一番幸せ。
｢…っ｣
｢？｣
もう一本、と焼き鳥に手を伸ばしたところで、彼女は堪え切れないように口元に片手を当てて、ふっと表情を崩した。
意味が分からなくて見つめ返すと、口元の笑みはそのままに言葉を紡いだ。
｢先輩って、すごく美味しそうに食べますね｣
｢うん。だって美味しいもん｣
即答すると今度は、ふはっと吹き出した。
唇の隙間から小さな八重歯が顔を出す。
あれ、私いま何かおかしい事言った？
素直に美味しいと口にすることが、そんなに面白いのだろうか。
よほど怪訝な顔をしていたのか、彼女は慌てたように付け加えた。
｢あ…すみません。あまりに美味しそうに食べてたから、可愛いなって｣
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