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それから20分以上もの間、激烈ファックの威力は続いていた………。
……アハッ、アハッ、アハッ。 ………グッ!
………………………………。 …………………………。
……………………………………………。
………………………あれっ!?
突然、ワタシ、目の前が真っ暗になった。
………何も見えない。 ………何も聞こえない。
これが、死なの? ………これが、ワタシの死。
………ゴメンね? ……………ミ・ン・ナ。
ワタシ、今、白状する………。
………ワタシ、今まで嘘付いてた。ネコ被ってた。
ワタシね、パパとママが死んでしまってから独りぼっちになってしまって、それが寂しかったから、それが辛かったから、生きて行く事の何もかもがイヤになってしまって………。
………ワタシ、自分から逃げてた。
逃げ出せなくなった事に気付いた途端、そんな自分を誤魔化す為に、不良グループの仲間に入ったりなんかして……。
そこで、ワタシ、お酒も煙草も覚えたの。
中学生の頃、バスケットボール部のレギュラー選手だったって言うのはホントよ?
でも………。
中学三年生の頃から登校拒否に陥ってしまって。
それからは、人生の破局の始まりだった……。
ワタシね、覚醒剤の常習犯として逮捕されてしまって、服役してた過去があるの。
……でも、刑務所の中での暮らしがイヤになってしまって、脱獄して、逃亡先で見ず知らずの男と知り合って………。
その男の名前は、確か、………鳶田 準。
世を忍びながら生活する手段として、その男と同棲して、ワタシ、その男から、初めてファックの気持ち良さを教えて貰ったの。
それが、………ワタシにとっての人生の悦楽。
結局、その男との同棲生活も長くは続きはしなかったんだけれどネ?
………あっ、思い出した!
ワタシがあの時、ホテルのスイートルームで股間を膝蹴りした変態男って、準の事だった。
でもネェ………。
ふと気が付くと、ワタシ、六本木の高級クラブのホステスの世界で、ナンバーワンに輝いてた。
………不思議でしょう? ………不思議よね。
でも、まぁーそんな事、関係無いかぁ……。
……ワタシ、もう死んでしまってるから。
もう直ぐ、ワタシの意識も完全に消えてしまうのよね?それに、ワタシが存在していたと言う事実の全ても……。
何だか、ワタシ、眠くなって来てしまったかも。
それじゃあ、お休みなさい……。
そして………
………………………………………サ・ヨ・ウ・ナ・ラ
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