ペアのリング

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「梨花ちゃんとも同じ事をやったの?」 ああ、それは内緒。言ったら月美さん傷ついてしまうもの。 月美さんの手の動きが早くなる。 どれ位経っただろう。気持ちがいいと思っていた途端に背中に電気が走ったようになり、足が小刻みに震えた。 「文乃ちゃん、イッちゃった?」 イッたとは何の事だろう。このことを言うのだろうか。 「月美さん、私初めてでよく解らない」 「文乃ちゃん、可愛い」 月美さんが抱きつくと、ボディーソープで2人の身体がツルツル滑った。 そうして2人で湯船に浸かった後、ベッドの中で仲良く戯れた。 気が付くと、ホテルに入ってから2時間以上経過していた。 「早く出ないと仕事遅れちゃう」 「月美さん、私、ジュエリーショップまで送って行く」 「有難う、でも近くだからいいよ」 「ううん、それでペアの指輪買いたいの」 「ペアってもしかして?」 「うん、月美さんとペアの指輪が欲しいの。月美さん貰ってくれる?」 「勿論だよ」 「これ以上モテたら困るしね」 「えっ?」 「何でもない。行こう」 ラブホテルを出ると、街を行き交う人々が雨上がりの道を忙しそうに歩いていた。 終わり
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