理想

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理想

イチレンジャーが 一人で孤独な戦いを続けていると、 彼の他にも戦いを続ける新しいヒーローがあらわれた。 セイセイ戦隊ドードージャーにあこがれていた青年がなったヒーロー その名も セイセイヒーロー ドードーマン。 若く、強い実力をもつ彼は、イチレンジャーを否定した。 「ヒーローはただ勝てばいいもんじゃない!たとえ負けても卑怯なことはしない。イチレンジャーさんはセイセイ戦隊ドードージャーをみならえばいい。」 イチレンジャーがドードーレッドであることにドードーマンは気づかなかった。 それもそのはず、全身骨折の大けがで顔や骨格が変わり、後遺症をもつイチレンジャーに もはや前の颯爽としたヒーローのおもかげはなかった。 夢をこわしてはいけないと思ったイチレンジャーは自分がドードーレッドとは名乗らなかった。 イチレンジャーにとって 自分がもとドードーレッドであったことなどは、かたき討ちと世界を救うという目的のもとには、どうでもいいことになっていたからでもある。 ただ忠告だけはした。 「キョーアックと戦うのなら細心の注意をすることだ。やつらはあまくない。」
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